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ほぼ自給自足。ラダック、ザンスカール地方のシンプルだけど美味しい食生活。

旅‐ラダック

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ザンスカール地方の食生活

前回に続き、私が居候させてもらったザンスカール地方のピピティン村での食生活について書こうと思います。
野菜、麦、ミルクなど主に食べる食材は自給していました。
機械がないので、農作業は全て手作業。出荷などはしていないので、畑が莫大に広い訳ではありませんが、草を運んだりすべて手作業となるとそれなりに大変です。
あちらの方たちにとっては当たり前なのでしょうが、すごいなあ。

私が滞在していたタックパさん一家では主にお母さんが農仕事をされていました。
もちろん、娘さんたちも手伝います。


ミルク

牛とヤギを飼っていて、毎朝放牧しに行きます。夕方になると自主的に家に帰ってくるみたいで、途中で道草を食っていたりする場合はお迎えに行きます。

学校を終えた娘さんたちが帰ってくる牛を家の近くの道路で待ってる。
のどかな風景。

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そのうちに山の向こうからぞろぞろと戻ってくる。一応、牛飼いみたいな人が先導しているのみたい。

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自分の家の牛を見つけたら連れて帰ります。

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牛はのんびりと帰ってきますが、ヤギたちは群れでドドドーって感じにものすごい勢いで家々の狭い路地を突進してきます。乾燥した土が舞い上がって砂埃がもうもうと半端なく立ち込める。

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帰ってきたら乳しぼり。娘さんたち上手。

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食事

夏の間、お母さんは夜遅くまで農作業をしているので、夕食はだいたい次女と長女が作ります。

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チュプッチュ、ヒュー、パァトゥックなど色んな呼び名がありますが、全て野菜と小麦粉の団子を煮込んだシチューのようなもの。小麦粉の生地の形によって呼び名が違うことに途中で気が付きました。私の地元の宮城には「はっと」というすいとん汁のような郷土料理があるのですが、それによく似ています。

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野菜とスパイス、小麦を練ったものだけ。
なのに、これがとってもおいしいんです。
日本に帰ってきてからも、同じように作るのですがやはり同じ味にならない。
標高の高い土地で作る圧力鍋で煮込んでいるからなのか、野菜の味が違うからなのか、違う原因はたくさんあるのですが・・・。

あそこで食べたあの美味しさを再現したいなあと何回も作ってはみるものの、そこそこ美味しいものは出来るけど、やっぱりあの味にはかなわない。
コクがあってちょっとまったりとしていて食べると温かくなって。
もう、思い出補正もあるし絶対にかなわない気がします。

他にも

トゥクトゥク

小麦とベーキングパウダー、オイルをよく混ぜ捏ねて、フライパンで中火でじっくりと長い時間焼いたもの。よく朝ごはんにチャイと一緒に頂きましたが、素朴でちょっと硬くてあったかいチャイと一緒に食べるとよく合います。下の写真の中央にあるパンのようなもの。

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ティモ

小麦粉とベーキングパウダー少し入れて水で捏ねて、形成して蒸す蒸しパンです。これをスープと一緒に食べるのですが美味しい。大好きな料理の一つでした。
蒸す前の写真しかなかったけど、これ↓です。

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などありますが、基本は野菜、小麦を使った料理でした。一度だけ、ご馳走だよ!という感じで買ってきたお肉を頂きましたが脂身のほとんどない、野性的な味のかみごたえのある味でした。肉は滅多に食べないみたいです。

 

だいたい、夕方にその日の夜に使う野菜を収穫しに行きます。西方の高い山の向こうに太陽が沈んで薄暗くなっていく中、娘さんたちと野菜を収穫する時間がとても好きでした。
夏の間、かぶは葉っぱだけを何回も収穫し、かぶそのものは冬なるまで収穫しません。長く、寒さの厳しい冬に備えるためでしょうね。

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燃料は牛の糞

料理のかまどの燃料は乾燥させた牛の糞。捨てるものはない、なんとも効率的です。
降水量がとても少ないので、からっからに乾燥しています。どこの家も家の屋根に糞が積まれている。

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と、食生活こんな感じの自給自足ぶりでした。
せめて自分で食べるものは自分の手で育てたいなと思っている私ですが、すべて自分でで行うのは本当に時間と手間がかかる大変なことだと身に沁みました。
でも、ここでいいなあと感したことを忘れずに、私ももっと農や食に身近な生活を目指していきたいと思います。

 

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